北欧の重戦車と、朝8時の殴り合い
6連勝の日本と、崖っぷちから生還した北欧の刺客。グループ最終戦、順位次第で『引き分けでOK』か『勝つしかない』かが変わる——状況そのものが物語を書く朝だ。
最終夜だ。相手はスウェーデン。正直に言う、3試合で一番難しい相手はこいつらだと俺は見てる。予選は大不振、なのにプレーオフでウクライナとポーランドを薙ぎ倒して滑り込んできた。監督交代を機に5バックへ舵を切り、一気に化けた。土壇場で生き返ったチームほど怖いものはねえ。
前線を見ろ。リバプールのイサクに、アーセナルのヨケレス。プレミアの2大ストライカーが同じユニフォームで並ぶんだ。武器はCK・FKとヘディングの『大型サッカー』。日本の泣き所——セットプレー守備の高さを、ピンポイントで殴ってくる相手だよ。
だが弱点もはっきりしてる。あの最終ラインは強力だが、重くて足が遅い。前線にボールを預けて5バックを下げさせれば、中盤にスペースが空く。そこで久保・鎌田・堂安が踊り、田中碧のミドルが突き刺さる——日本の勝ち筋は、もう見えてるんだ。
日本時間は朝8時。出勤前か、休みの朝か。どっちにせよ、この90分の結果で日本の夏の長さが決まる。
190cmの守護神。北欧の放り込みを掴み切れるか、そしてキャッチ後の一本目のキックで反撃のスイッチを入れられるか——この試合の心臓だ。
アーセナルの重戦車。当たり負けしない突進で、プレーオフでも劇的弾を叩き込んだ最警戒の男だ。
しなやかさと得点力を兼ね備えたリバプールの点取り屋。一瞬の裏抜けで試合を終わらせる力がある。
重い最終ラインがミドルを消せない——その理屈を一番分かってるのが、ゴール前に飛び込む嗅覚を持つこの男だ。
スウェーデンの得点源はセットプレーとヘディングだ。日本陣内でのFK・CKは、すべて失点の予兆。そしてペナルティエリア内で相手を倒せばPK献上。守備陣の『我慢』を採点しながら観ろ。
スウェーデンの最終ラインは強いが重い。5バックが下がった瞬間、中盤がぽっかり空く。そこで田中碧や久保が迷わず振り抜けてるか。ミドルが増えてきたら、日本の狙いがハマってる証拠だ。
グループ最終戦は『状況』が監督より雄弁だ。引き分けで足りるのか、勝つしかないのか——両軍の振る舞いは順位表が決める。残り15分、どっちが前がかりになってるか。そこに全部出る。
セットプレーで先に失点して追う展開——それが一番嫌なシナリオだ。逆に先手を取れば、重い最終ラインは日本のスピードについてこられない。殴り合い上等。1点差のヒリつく朝になる、と俺は見てる。
「リバプールとアーセナルのエースが、同じ国の代表で2トップなんだぜ」——プレミア好きの同僚に言ってみろ。一目置かれるぞ。

