完璧だった相性に、ひとつだけ残る傷
日本はチュニジアに通算4勝1敗。だがその1敗は2022年、ホーム吹田での0-3完敗だ。これはただの消化試合じゃない——雪辱戦だ。
数字を先に言う。日本対チュニジア、通算4勝0分1敗。2002年日韓大会では2-0で勝って初の決勝トーナメント進出を決めた、縁起の良い相手だ。だが忘れるな。2022年6月、キリンカップ決勝。ホームの吹田で日本は0-3の完敗を喫してる。直近の対戦で雪辱は果たした(2023年2-0)とはいえ、あの夜の屈辱を知ってる選手が、このピッチには立ってる。
甘く見るな。チュニジアは2022年に王者フランスを1-0で破った国だ。今回もアフリカ予選を1敗もせず、鉄壁の無失点で勝ち上がってきた。7度目のW杯。番狂わせの作法を知り尽くした、北アフリカの古狸だよ。
そして日本の泣き所と、チュニジアの武器が真正面からぶつかる。あいつらは5バックで引いて固めてくる。日本は引かれた相手を崩すのが一番下手だ。アジアカップでも、前回のコスタリカ戦でも、ここで詰まった。鍵は先制点。先に取れば相手は前に出ざるを得ず、日本の得意な展開になる。先に取られたら——長い昼になるぞ。
今度は日本時間13時。朝5時の苦行はなしだ。昼飯を食いながら、日本がこじ開ける瞬間を待て。
オランダ1部で得点王級の9番格。引いた相手をこじ開けるのは、結局この男の一刺しだと俺は見てる。
プレミアで揉まれた闘志の塊。チュニジアの反撃のスイッチはこいつだ。球際で火花が散るぞ。
視野の広さでゲームを操る知性派。ブロックの隙間に立つ位置取りひとつで、5バックの鍵穴を見つける男だ。
左から切れ込んで決める得点感覚。膠着した試合の空気を、一発で変えられる切り札だ。
この試合の見方はシンプルだ。先に1点取れば、チュニジアは前に出るしかなくなり、日本の刈り取りとカウンターが刺さる。前半のうちにこじ開けられるか。時計とスコアを見比べながら観ろ。
ボールじゃなく、チュニジアの最終ラインを見ろ。5枚が綺麗に並んでる間は崩れない。誰かが釣り出されて隙間が空く瞬間——そこに久保や鎌田が差し込む縦パスが、この試合のハイライトだ。
グループは同時進行で動いてる。裏の結果次第で、チュニジアが『引き分けでいいのか、勝たなきゃダメなのか』が変わる。相手が前に出ざるを得なくなれば、日本には追い風だ。
戦力では日本が明確に上だ。先制して相手を引きずり出し、複数得点で勝ち切る——それが本筋だと見てる。ただし0-0のまま60分を過ぎたら、嫌な汗をかく準備をしておけ。
「日本、2022年にチュニジアに0-3で負けてるの知ってた? ホームの吹田で」——意外な黒星の記憶。昼休みの雑談はこの一言で勝てる。

